この会社に入る前は大学を卒業してフリーターをしていたのですが、そこで施工会社の手伝いで入っていた時に、そのイベントに入っていた照明業者が設営をしている姿を見て、この仕事に興味を持ちました。とりあえずアルバイトからと思い、右も左も分からない状態から照明会社を探したので、未経験可でアルバイトからでも始められるというところで、ABCを見つけました。

コンサートやお芝居で照明に興味を持つ方が多いと思うのですが、自分は設営している姿がこの仕事の入口となったので、いいイメージも悪いイメージも持っていなかったためか、特に大きなギャップはなかったです。
照明会社はいろいろありますが、行うイベントの種類や会社の雰囲気はそれぞれです。前情報なしで入り、現場仕事なので漠然と厳しい業界だとは想像していましたが、思っていた以上に楽しんで業務を行えました。ABCはファッションの仕事を多く行っていることもあり、本番も興味を持って臨めることが多かったです。

今はファッション、コスメ、ジュエリーなどのブランドの展示会の仕事が多いです。
下見・打ち合わせ・プランニング・本番オペレーションまで行っています。

一年前、パリコレに行ったことが一番印象的でした。この仕事に出会う前はパリコレもファッションショーも無縁の存在だと思っていたので、そういった場で仕事ができたということが感慨深かったです。
普段の仕事とは全く違う環境で、初めての海外での仕事だったので、かなり緊張していました。言葉がうまく通じないことも多い中で、現地のスタッフにトラブルの対処をお願いしたり、会場の設備でわからないことを尋ねたり、あるいはただ設営の状況を見ているだけでも、そういったこと一つ一つが刺激的でした。この時はアシスタントでしたが、いつかは自分のプランでいければいいなと思っています。

大変なことはたくさんあります。日々の仕事に追われて事前準備が追いつかなかったり、現場に入ってから二転三転して大幅な変更作業になってしまったり、徹夜が続いたり、体調を崩したり、ソリの合わない人がいたり、色々なことがあります。自分でコントロールできないことも多いですが、踏ん張るところと休むところをうまく自分の中で使い分けて、日々仕事しています。

自分でプランした照明が思った通りに、時には想定していた以上に効果的だった時はやりがいを感じます。
あとは、どんな仕事でもそうだと思いますが、お客さんに喜んでもらえた時、照明きれいですねと言ってもらえた時は素直に嬉しいです。

福利厚生はしっかりしていると思います。仕事内容も、今はやりたいことができているし、スキルアップしたいと思えば、自分で勉強できる環境もあり、働きやすい会社だと思っています。ただ、業務内容に関しても、人間関係に関しても、自分がやりたかった事とは違うと感じる人、この仕事に合わない人というのはやはりいると思います。でも、続けているからこそできるようになる仕事や、見えてくる面白さもたくさんあります。

体を使う仕事なので、将来も健康で仕事を続けられればそれで十分です。
続けていればできる仕事も増えていきますし、機材もどんどん変わっていっているので、また今とは違う視点で照明を作っていけると思っています。

最近は銭湯に行くのが好きで、普段の仕事の疲れは風呂に浸かって流しています。
休暇には、温泉に行くことも増えてきました。